私にとっての海
私は、富山県魚津市で生まれ育ち、子供の頃から海は遊び場の一つでした。
昔はよく浜でカニやヤドカリを捕って遊んだものです。
今はキレイに舗装され、テトラポッドも増えて少し寂しく感じますが、
蜃気楼ロードがつながって、晴れた日のドライブコースとなっています。
日本海の濃い色の海は、南国のきれいな青い海と違って、季節によって
いろいろな表情を見せてくれるのが好きです。
冬の富山湾の王者といえばやはり”寒ブリ”でしょう。
ブリは、温暖性の回遊魚で北海道から台湾に至るまで分布していますが、
冬に北から南下して最も脂がのり美味しくなった頃に
荒波を避けて富山湾に入ってくるのが、寒ブリです。
キトキトのブリを定置網で待ち構えるわけです。
かつて、富山湾で獲れたブリは塩ブリに加工され、 飛騨(ひだ)高山を経由し、
遠く信州の山里にまで運ばれていました。
その富山から飛騨までのルートは、「ブリ街道」とよばれ、
現在は国道41号線となって利用されています。
最近は、この街道沿いに関係するノーベル賞受賞者が4人いることから、
ノーベル街道とも言われています。
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