☆今回は、Y邸のアイランド型キッチンです

台所は奥様にとって大変重要なポジションになります。
以前は既製品のキッチンで、高価なものを選ばれる方も多かったですが、
ここ数年奥様自身の使い勝手の良さや個性を出されたオーダーキッチンが増えてきています。
毎日使うキッチンを世界に一台しかない自分好みのデザインで作るのは、
家の中の他のものと比べても決して贅沢なものではありません。

この他にも作品集のコーナーにオーダーキッチンの製作例があるので
そちらもご覧下さい。

製作工程



図面

@お客様とスケッチでの打ち合わせ

スケッチ

今回は設計会社様からの依頼で、製作が始まりました。

私達の家具製作は、まず、お客様が望んでおられる家具のイメージをお聞きすることから始まります。
それらをすべて把握した上で、使い勝手や、施工方法などを考慮し、
不都合な点が出てくる場合はお客様に再度確認してもらい、図面の製作に入ります。
又、この段階で、予算の取りまとめも行っていくため、使用材料も決めていきます。

ACADによる図面作成

cad

御客様の思いを図面で表現します。
イメージ打ち合わせの段階で、希望をお聞きしているため、
製作上の専門的な図面化は、そんなに難しくありませんが、
今回特に気をつけたのは、天板の強度、給排水の水周りの処理、
食洗乾燥機などの電気製品の取付け寸法や入手方法などでした。
既製品の電化製品を組込むために、正確な取付け寸法を書きこまなければなりません。
また、家具や住宅は水漏れを最も嫌いますので、慎重になります。

B原寸出し

原寸

本来、私達の作る家具では原寸出しをする事はそんなに多くありませんが、
今回は、本体の角を円形の天板の縁に合わせなければならない事、
また、足掛けパイプの長さを正確に出したいという事があったため、
この作業を行いました。
薄いベニヤ板に実際の大きさの図を書いて、それに合わせて製作していきます。

C骨組みの製作

骨組み

家具本体は、※フラッシュ構造のため、
部材となるパネルの骨組みを作ります。
骨組みに使用する材料は、
ペルポック材(インドネシア産)厚み20o、幅45mmです。
この段階では、組み立て方や仕上の方法は決めてあるため、
繋ぎ方や強度を計算しながら、慎重に作業します。

Dプレス

プレス

先程の骨組みと表面の仕上げとなるベニヤをプレス機で接着します。
ここで家具の色や柄が決まります。
内側と外側の仕上が異なっていたり、
途中で貼り分けがあったりするので、
ここでも慎重に作業しなければなりません。
接着剤は、水性の白い木工用ボンドで、
ホルムアルデヒドの含まれないものを使用しています。
このあたりはフラッシュ構造独特の作業になります。

E切り回し

切り回し

プレス機で、4時間プレスした後、
部材をパネルソーという機械で長さや、幅を切っていきます。
箱ものの製作には、ここから正確な寸法で加工することが必要になってきます。
先程の原寸図に正確に合わせていきます。
数多くの部材を組み合わせて最後に予定の寸法どうりに納めることが、、
箱もの製作の醍醐味だと思います。

FNCでの型取り

NC

今回のキッチンは、天板が円形のため、円の型どりが必要になります。
最近当社では、NCという機械を導入しました。
この機械はコンピューターで寸法を入力すると、
その寸法どうりに正確にいろいろな加工ができます。
この機械によっていろいろな形の加工が出来るようになりました。
NCがなかった頃は定規にハンディールーターをつけて型どりをしていました。
しかし、楽になった分技術が落ちていくことがちょっと心配です。

G組み立て

組み立て

組み立ての前に、部材の寸法のチェックと、
それぞれの部材が組み合わさる位置に正確な墨(しるし)をします。
今回は、ビスとダボ(木で出来た連結用の小さな部品)で組み立てます。
徐々に形が見えてきますが、ここで注意することは、
パネル同士の目違い(ずれ)を極力なくすことです。
どうしても少しのずれは起きるので、最後に鉋(かんな)をかけて仕上るのですが、
2,3回削るぐらいですむように指先の感覚を研ぎ澄ませて
正確に組み立てます。

H組上がり

組みあがり

組み立てと、正面の木口の仕上も終わりました。
まだ、人工石の天板と引き出し、食洗機も付いていないので、
分かりにくいかもしれませんが、この上に天板とシンクが乗ります。
この状態で現場に入れて、上記のものを取付けて出来上がりです。

I取付け

取付け

この住宅では階段から搬入できなかったために、
ユニックで吊り上げて2回の窓から入れました。
天板と下台は別々に搬入して、現場で組み合わせました。
使い勝手を考え、最適な位置に取り付けをします。

J完成

完成

オレンジの丸い天板がオシャレですね
シンクと一体化しているので、後片付けもスムーズに出来そうです。