*郷木人 KYOUBOKUJIN
vol.1 古城公園の雪吊り
vol.2 梨の木どんな木?
vol.3 ♪この木なんの木 気になる木♪

古城公園の雪吊り

昨年11月はじめに富山県西部の町高岡の古城公園で園内の木に雪吊りが行われました。
(高岡城は1609(慶長14年)前田家2代藩主前田利長の城として高山右近設計で築きましたが、
大阪夏の陣の後廃城)
この古城公園は富山県内では最大の雪吊りが行われる公園です。

雪吊りは冬の風物詩としていろいろな所で見られますが、そのほとんどは装飾的な目的のもので、
実際樹木の枝の保護などの目的で、雪吊りが必要とされるのは、新潟より南の北陸地方だけなのです。
なぜか? この地方の雪は、北海道、東北と違い湿度が高いため大変重く、
木などに降り積もるとなかなか落ちにくいので、庭木の枝が折れたりすることがよくあるのです。

同じような理由で、北陸地方では屋根の雪降ろしも必要になってくるのです。

雪吊りの種類には大きく分けて、「りんご吊り」「幹吊り」「竹又吊り」「しぼり」
の4種類があり、代表的な吊り方は、「りんご吊り」で
これは明治時代にりんごの枝の折れるのを防いだのが始まりのようです。

雪吊りの写真

木の中央に「心木」もしくは「芯柱」と呼ばれる丸太を高く立て、
そのてっぺんから四方へ縄を何本も降ろし、
枝がぐっと反り上がるくらいに縛りながら下枝のほうに降ろします。
縄の結び方は、「巻き結び」と「男結び」に大別されます。
その縄の本数や縛る枝の見極め方は、特に決まったものがないようで、
見栄えが良くなるように、それぞれの職人さんの腕や、経験による勘で決められるようです。

大きい木ですと、縄だけで600キロ位になることも有るそうで、
春になり、用を終えた縄は、木の栄養源となるよう堆肥として使われます。